作業療法士ってどんな仕事?に10年目OTの答え!

作業療法士

こんにちは!chicoです。
今年で臨床10年目の作業療法士です。

突然ですが作業療法士のみなさん・・

患者さん
患者さん

「OTってどんな仕事?」

多職種
多職種

作業療法士ってなにができるの?

ってよく聞かれませんか?そしてそれに対してすぐ答えられますか?

ちなみに私はできていませんでした。。。

でも‼私は作業療法士の仕事が好きです

なのにうまく説明ができないのがもどかしい‼

そんな思いから今回の記事をまとめました。

こんな悩みを持った人はいませんか??

①そもそも作業療法士ってなにができるの??
②どうしてほかの職種より説明がしにくいの??

今回はこの記事を読んで自信を持って「作業療法士ってね‼」と
自身をもって作業療法士について説明できるようになりましょう‼

そもそも作業療法士とは・・・

ざっくりとまとめると「生活の中でのできるようになりたい‼困ったなぁ」と解決する何でも屋さん!

(※chico個人解釈)

ということかなぁ・・・と考えポイントにまとめてみると

作業療法士のポイント

  1. 作業は社会とあなたをつなぐ接点のような役割
  2. 社会との接点に対して、介入・支援を行うことでその人らしい暮らしを提供する
  3. その対象は生活に困り感を感じている人全て。
  4. 対象者の困ったことに対して、「問題を見つけ→解決する」

日本作業療法協会での定義では

作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、

医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる

作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。

作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。

(註釈)

  • 作業療法は「人は作業を通して健康や幸福になる」という基本理念と学術的根拠に基づいて行われる。
  • 作業療法の対象となる人々とは、身体、精神、発達、高齢期の障害や、環境への不適応により、日々の作業に困難が生じている、またはそれが予測される人や集団を指す。
  • 作業には、日常生活活動、家事、仕事、趣味、遊び、対人交流、休養など、人が営む生活行為と、それを行うのに必要な心身の活動が含まれる。
  • 作業には、人々ができるようになりたいこと、できる必要があること、できることが期待されていることなど、個別的な目的や価値が含まれる。
  • 作業に焦点を当てた実践には、心身機能の回復、維持、あるいは低下を予防する手段としての作業の利用と、その作業自体を練習し、できるようにしていくという目的としての作業の利用、およびこれらを達成するための環境への働きかけが含まれる。

日本作業療法士協会より引用

と定義づけされています。
対象者が広く・方法が幅広くあったから「作業療法士って何ができるの?」と悩みますよね‼

次に先ほどのポイント4点についてお話ししたいと思います。

ポイントの解説

①作業は社会とあなたをつなぐ接点のような役割

作業療法の作業とは英語で「occupation」を書き「仕事」を意味します。

じゃあ、社会人しか対象じゃないの?

chico
chico

そんなことはありません‼

あかちゃんは「泣くことが仕事」、学生は「勉強することが仕事」とよく言われるように

それぞれの立場で仕事は異なります。
「作業」とはここではその人の社会での役割を果たすための手段ということになります。

それぞれのライフステージにそれぞれの役割・仕事があります。

OTはそんな役割・仕事が対象になります。

②社会との接点に対して、介入・支援を行うことでその人らしい暮らしを提供する

麻痺があってうまく歩けない人に、障害になる前の生活の様子を聞き、
元の生活に近い状態に戻れるように歩行練習をします。

身体がうまく動かせない子どもに対して、
年頃のあそびを体験できるようにおもちゃや介助方法を工夫します。

精神・発達に障害をもって継続して仕事に就けない人に環境や関わり方の支援をします。

③その対象は生活に困り感を感じている人全て。

病気やケガで入院した人に対しては退院して

「家に帰ること」「仕事に復帰すること」「家族と幸せに過ごすこと」「地域で友達と過ごすこと」が役割を果たせるようにお手伝いします。

在宅で生活のしにくさを感じている人に対して

体にあった家づくり(福祉機器や住宅改修など)をお手伝いします。

学校や職場で困っている人には困っていることに対して

本人・学校・職場の困っていることの原因を見つけ、解決できるようにお手伝いします。

④困ったことに対して、大筋は問題を見つけ→解決する。

「手が動かせない人の自炊」に対して、10人の作業療法士がいれば、10通りの訓練内容ができます。

  • 包丁動作を練習する
  • 宅配サービスを検討する
  • 住宅を作り変えて料理がしやすい環境を作る

訓練内容も順番もあくまで本人とOTの会話で決めていきます。

ってことは作業療法士に必要なスキルって?

  • 傾聴力(相手の話を聞くこと)
  • 生活を想像する力
  • 目的動作の獲得のためのアイディア

この3点が作業療法士に求められるスキルになります。

まとめ

 この記事を読んで、明日から作業療法士ってこんな仕事だよ‼と説明したくなりましたか?

まだ作業療法士になっていない方は少しでも興味を持って仲間が増えるとうれしいです。

対象者のいろいろな生活を想像して「あーでもない」「こうでもない」と悩むのは大変ですが、
楽しさでもあります。

「私って何してるんだろう?」

と悩んでいるOTさんはまず「この人の楽しいことって何だろう?」

と考えてい見るのはどうでしょうか?

楽しいことから生活の糸口が見つかるかもしれません。

そしてそして、こんな楽しい作業療法士の仕事をうまく説明できなくて
モヤモヤしていたOTの同志の皆さん‼

私たちはすごい仕事をしているのです‼
いろんな人の「困ったなぁ」を「OTにおまかせ‼」と颯爽と現れてみましょう‼

私なりに考えた評価方法や介入方法を他にも投稿する予定ですので、
一緒に見ていただけると幸いです。

一緒に悩みましょう‼あなたの考えも正しいのです‼

ではでは

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